ここ1年、相当に業務量が増えていたところ、さながらピークを迎える性能曲線のように、昨年末から今月半ばまでフルスロットル。…で、ピークアウトした今は回し過ぎたエンジンのスロットルを緩めたが如く、火照ったままのカラダとアタマから消え去らない疲労とダルさはそのままに、徐々に回転を下げつつある。

このタイミングでたまたま何のイベントもない土日に、一年ぶりの潮岬ツアーのお誘いを受けたから乗らない手はない。体力の回復は6~70%程度なれど、行っちゃえ、オッサンである。オヤジに優しい遅めの集合時間、主催者の配慮に感謝しつつ寒暖差が大きいこの時期のウェアに悩みながらロクに距離を延ばせていないNC750Xに火を入れる。お目当ては18:05の日没を眺めながら、の4rosesソーダである。

集合時間に顔を揃えたいい味の(?)オヤジ6人。さして飛ばすでもない、8割がたペースで県道や旧街道筋のようなルートも交えつつ、淡々と安心感120%でいくつものカーブをこなしていくから、途中、美味しい蕎麦で昼飯をとってなお、おつりがくるほどの時間で新宮へ抜けた。

上がる気温に去年はもっと暑かっただの言いながら、フリースを脱いで長袖シャツ1枚+インナーを外したウインタージャケットでちょうどいい。余裕に余裕を重ねるタイムで15:00には宿に入ったから、駄弁りと風呂とビールとまた駄弁りのち、カメラを構えた18:05。撮影のち、またうだうだして贅沢なお刺身ほかいろいろの夕餉と黒牛で空腹を満たし、部屋にあがってまたソーダとうだうだで、なんと21:30にはダウンしたオヤジたち。

トイレに起きた丑三つ時前、スマホで日の出を確認したら06:05…そうか、春分が目の前だよね…と。妙に納得して布団に潜り込む。全員朝まで8時間以上爆睡した明け方。やおらカメラを片手にデッキに出た。撮影のち朝食予定の07:30まで、バイクだクルマだカメラだなんだと、またうだうだ。帰りのルートでさらにアレコレののち、おもわずお代わりしてしまう正調・日本の朝ごはんで準備万端。

帰路は西コースと東コースに分かれ、あとで聞けばそれぞれさらに、好みのルートに分かれて接近する雨雲を睨みながら好き勝手なコースで帰宅した模様。お疲れさまでした。

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ツーリング前夜。いつもはズボラに、リーダーについていくだけなのだが、めずらしくルートを予習しようと地図を眺めていた。このところ有名になったスペースポートはここなのか…などと海岸線を辿っていると、気になる地名を見つけた…“森戸崎”。
聞き覚えのあったその地名は、子どもの頃に読んだ江戸川乱歩小説“怪奇四十面相”に出てきたもの。明智小五郎が解読する暗号を、なぜか今でも諳んじることができた。“きのもりとざきどくろじまどくろのさがんをさぐれながるるなんだのおくへとゆんでゆんでとすすむべし”(細部間違っているやもしれません。気になる方は原作をお読みください)

ああ、ここのことだったのか、江戸川乱歩がこんな場所をどうやって見つけて題材にしたのか興味は尽きない。そもそも実際にある地名ということも知らなかったし、本当に森戸崎から髑髏島が見えるのかどうか、どこまでが現実でどこからが創作なのか、想像するだに楽しい。

今回は通り過ぎた森戸崎。岬を見渡す場所があるのだろうか…ということで、次回、寄り道があるやらないのやら。

ここ数年土日が休みの、真っ当な(?)サラリーマン生活が続いたが、今月から仕事都合で土日の出勤がまあまあ出てきた。もともとサービス業が長かったからそれ自体はなんともないが、久しぶりに休んだ平日の今日…。前日に明石海峡の巨大船通過を調べていたら、ポートターミナルに大型クルーズ船が入港するとの情報。nismo Sに火を入れ街中を避けて六甲の裏側を走る阪神高速で、港へ向かう。助手席には一眼レフと交換レンズを載せている。箕谷ジャンクションからの新神戸トンネルは、いい具合の下り勾配が延々出口まで続くので、およそ5km以上をニュートラルで転がり続ける。その間、ブレーキもギアを入れての再加速も不要だ。転がると言っても補強入りの足回りと落ち着いたステアフィールで、不安感は一切ない。
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↑ゴキゲンなマーチ(この画像は本日ではありません)

ポートターミナルの駐車場に乗り入れたのは接岸予定時刻の11:00だったけれど、すでに巨大クルーズ船は、そのマンションを横倒しにしたような図体をターミナルに横付けし、幾本ものロープで舫われていた。聞けば全長は350m近く、最大で4~5,000人が乗船する由。相当な時間をかけて下船する乗客の列を見下ろしつつ、船首からスタートしてスマホと一眼に収めながら船尾まで歩き、また船首まで。相当時間をかけて歩いたが、その間、下船する乗客の列は続き、様々な国籍の彼らはターミナルに溢れかえって市内へ向かう観光バスに乗り換えていく。
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一通り画像に収め終わったが、船体に近すぎてイマイチ全景がわからない。ここはひとつできるだけ離れてみようと神戸大橋の中間まで徒歩で向かって驚いた。船の最上部の甲板にクレーン状のアームが見える。詳しい方には常識なのだろうがクルーズ船など縁がない身。クレーンの先が構造物に遮られて橋の中央まで離れても見えなかったから、さらに興味をそそられた。急ぎ、ターミナルに戻る。
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戻ったころには件のクレーンは降ろされていて、全容はつかめず。次回のお楽しみかなとあきらめてターミナルに入ると、10年以上前に職場の同僚だったKとバッタリ。聞けばここで働いているのだという。ロビーにはクルーズ船が着岸する様子が、大画面テレビに早送りの動画で写されていたが、Kが撮影してアップしているのだとか。みんなに港に来てくれるよう宣伝してね、との由。承りました。
しばしKと雑談するものの、今日は巨大クルーズ船ゆえに忙しいようで、ロビーをパトロールする姿を見送って、さらに離れて全景をカメラに収めるべくnismoでポーアイへ。おかげさまで北公園横の路上から、クレーンを伸ばした全景を収めることに成功したが、できれば次回はあと30分早くからカメラを構えて接岸シーンを収めたい。
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ここでまだ昼だったので、メリケンパークとハーバーランドに寄り道。メリケンパークでは珍しくベトナムと日本のコーストガードがランデブー接岸しているところに遭遇した。平日の恩恵で、BE KOBE前のスタバにも土日の行列はなく、待たずして2階席の空きで港を眺めることができた。
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ながらく神戸で仕事をしているのに、遊びで港を訪れたことはなかったが、たまには流してみるのも悪くない。遠くはないのにちょっと旅行したような平日の、休日。

暑くて暑くて暑かった夏だけれど、暦が立秋を越した途端にキモチだけ朝の気温が低めな日があったり、トンボやコオロギが出てきたり(彼らも暑いだろうが)、ちょっとずつ季節が移ろう気配を見せ始めた。ちょいと業務多忙でブログを放置していたら、思いのほか時が過ぎてしまった。

土曜、父親の三回忌で久しぶりに会った次男坊や甥っ子、姪っ子と、墓で撮ったスマホ画像に収まる自身のやれ具合を対比して時の流れを突き付けられた。その日の法話は健康寿命ネタだったっけ。ええい、乗れるとこまで大型バイクとMT車に乗れたら御の字、と法事のお役目を果たした翌朝のベッドで…。

スマホでお天気を見ると、雨が降るものの15時以降とかで、ベッドの中で今日はNCと決めた。起き上がって眠気を覚ましつつ、以前から足を運びたいと考えていた西へ行きたい気分が頭をもたげてくる。

経路を調べればなあに、1時間30分ほどで着くらしい。便利に張り巡らされた高速を辿って御崎へ向かうことにした。
張り巡らされた高速のワナ、ミスコース1回と件のトンネル火災による通行止めで2時間かかったものの海辺の神社と、坂とネーミングされた階段(?)に初めて足を踏み入れた。
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行ってから気づいたが恋人の聖地らしい。およそ場違いなチビオヤジは、そうとも知らずにおしゃれなジェラートのお店に入り、カップルがどれをオーダーするかで楽しく迷うであろう、あまりに種類の多いソレを自分で選ぶことを放棄して、かわいいバイト(?)のおねいさんに頼ったのでした。

「はじめてきたんですけど、おススメはどれ?」

一瞬、異質な来店客に躊躇しつつ、彼女たちのサジェストに従ってチョイスしたイチジクは、かすかな苦みも含めてしっかりイチジクで、おいしくいただきました。

帰路。

岬巡りの県道からR250を経て、そのままバイパスから高速を辿っていたけれど、物足りなくておかわりのため、高速を途中下車。六甲を西から東へ辿って帰宅しました。

バイクでもクルマでも、愛すべきマイペースの癒し系なお出かけ…いつまでも嗜みたいものですね。

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